shinkato vs. the world

日記とかを不定期に書きます。

『百円の恋』

仕事帰り鑑賞@黄金町ジャック&ベティ。

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<スタッフ>
 監督:武正晴

 脚本:足立紳

 製作:間宮登良松

 企画監修:黒澤満

 エグゼクティブプロデューサー:加藤和

 プロデューサー:佐藤現
         平体雄二
         狩野善則
 音楽プロデューサー:津島玄一

 撮影:西村博光

 照明:常谷良男

 美術:将多

 録音:古谷正志

 編集:洲崎千恵子

 衣装:宮本まさ江

 音楽:海田庄吾

 主題歌:クリープハイプ

 助監督:山田一

 製作担当:大川伸介
<キャスト>

 安藤サクラ(一子)
 新井浩文(狩野祐二)

 予告編。


安藤サクラの体当たり演技が光る!映画『百円の恋』予告編 - YouTube

 この映画の成功(そう断言できますね)は、安藤サクラの演技に尽きますね。体当たり演技とはこういうことを言うんでしょっていう。

 食べてるか寝てるかゲームをしてるかの生活を送ってる主人公一子は弁当屋の実家を追いやられるような形で一人暮らしを始める。というか追いやられる。生活の為にコンビニでバイトを始め、外部との接触が増えることで様々な失敗(というか周りもひどいので被害的な部分も多数)を繰り返す・・という前半。この時点でだれがこの映画が『ロッキー』であることを想像するだろうか笑。

 ある出来事をきっかけに、ボクシングにのめりこみ、そこからの展開は黙って観ていることが難しい、目を見張り、声援を送りたくなるようなシーンの連続。「あの一子が・・」みたいにほんと泣いちゃいますよこれは。

 この役をやりきれる日本の女優って安藤サクラしかいないのではと思ってしまうくらいのはまり役ですね。まず「乳首を出せるか」ってとこで日本の9割の女優はふるいにかけられちゃうわけだし。背中の肉が余ってようが、顔がぐちゃぐちゃだろうが魂の演技は観客の心掴みますよねやっぱり。

 とにかくこの作品、公開規模は少ないみたいだけど俺が思う「映画らしい映画」です。映画はやっぱり現実よりドラマチックに作って欲しくて、観終わって現実に帰った時、普段なんでもなく通り過ぎていたことがドラマチックに思えてきたりする。っていう感覚を味わいたくてこうやって観続けているわけだから。

  そしてドラマチックな映画に欠かすことが出来ない音楽。クリープハイプも素晴らしいです。


クリープハイプ「百八円の恋」MUSIC VIDEO - YouTube

 

今回から点数をつけてみよう。

 

★★★★★★★★★☆(9点)

 

今年まだ始まったばかりでいきなり10点はあれなので。

でも限りなく満点つけたい傑作ですよ!