『龍三と七人の子分たち』
@TOHOシネマズららぽーと横浜
スタッフ
監督:北野武
脚本:北野武
プロデューサー:森昌行 、 吉田多喜男
撮影:柳島克己
美術:磯田典宏
装飾:龍田哲児
音楽:鈴木慶一
録音:久連石由文
整音:堀内戦治
音響効果:柴崎憲治
照明:高屋齋
編集:北野武 、 太田義則
衣装:黒澤和子
メイク:宮内三千代
キャスティング:吉川威史
アソシエイト・プロデューサー:川城和実 、 福田太一 、 二宮清隆
ライン・プロデューサー:小宮慎二 、 加倉井誠人
製作担当:里吉優也
助監督:稲葉博文
記録:吉田久美子
キャスト龍三親分…藤竜也
若頭のマサ…近藤正臣
はばかりのモキチ…中尾彬
早撃ちのマック…品川徹
ステッキのイチゾウ…樋浦勉
五寸釘のヒデさん…伊藤幸純
カミソリのタカ…吉澤健
神風のヤス…小野寺昭
京浜連合ボス・西…安田顕
京浜連合・北条…矢島健一
京浜連合・徳永…下絛アトム
龍三の息子・龍平…勝村政信
キャバクラのママ…萬田久子
マル暴の刑事・村上…北野武
予告編。
★★★★★☆☆☆☆☆(5点)
予告や宣伝の通り「笑い」を全面に押し出してる作品でしたが、残念ながらショートコント集みたいに見えてしまい、映画的な興奮は味わえなかったです。
その一方では「北野映画なら必然なのかな」と、ある種の納得もありましたね。過去の北野映画(お笑い/バイオレンス問わず)も、クライマックスに向けてシーンを積み重ねていきクライマックスにどっかーん、みたいな感じではないですよね。淡々とした中に随所に切れ味を見せるというか、そういう作風だと思います。そことストーリー展開との相性がポイントなんですかね。今回、大筋は「静かな生活を送っている主人公が、とある出来事をきっかけにかつての仲間たちを集めて、再び立ち上がる」という、みんな大好きな娯楽映画の展開だと思うので、観る側が比較的容易な「先読み」が出来るでしょう。そこと実際の映像とのバランスをどう捉えるかによってこの作品の賛否は分かれると思います。
ジジイ達の演技は素晴らしいとおもいました。どこで笑わせるのか、脚本をきちんと理解していると感じましたし、さすがだなと思いました。監督の意図と役者の演技、ここをキッチリ合わせないとこの映画は大事故になってたと思いますよ(笑)。でも「早撃ちのマック」はちょっと…。本当にマックィーン好きだったのか??と疑ってしまいました。
あと勝村政信の説明セリフがちょっと気になってしまいましたね。いちいち言葉で説明せず、映像のみで観客に理解させて笑わせるテクニックを北野監督は持っているにも関わらず、彼のシーンになると何かまわりくどく感じました。焼き鳥のくだりも、セリフなしの方が面白かったんじゃないかなあ。キャストのほとんどがじじいで言葉が最低限だからよけい気になったかのもしれないですね(笑)
まあ、劇場内は結構笑いもおきてましたし、ショートコント集に見えたとしてもそこそこ楽しめましたよ!レイトがおすすめです(1300円なので)!北野監督は「今回、ワンクッションおいた」ってことなので、次はまたおっかないのやってくれそうで楽しみです!