shinkato vs. the world

日記とかを不定期に書きます。

『ピッチ・パーフェクト』

2015/5/31(Sun) @TOHOシネマズららぽーと横浜

公式サイトの画像。「アタシたち、眩(マブ)しすぎ!」(笑)

監督:ジェイソン・ムーア

製作:ポール・ブルックス
   マックス・ハンデルマン
   エリザベス・バンクス
製作総指揮:スコット・ニーマイヤー
キャスト:アナ・ケンドリック(ベッカ)
     スカイラー・アスティン(ジェシー)
     レベル・ウィルソン(ふとっちょエイミー)
     アダム・ディバイン(バンパー)
     アンナ・キャンプ(オーブリー)

 

予告編。「ワン、トゥー、ハ~」


映画『ピッチ・パーフェクト』日本版予告 - YouTube

 

☆☆(8点)

 

 集団の中でうまく自分を表現できない落ちこぼれ達がひょんなキッカケで集まり、一つの目的に向かって奮闘する、っていうまあありふれた話ですが、最高に面白かったですよ!劇場内は何度も笑いが起きてました。「はいはい、がんばれベアーズね」で終わらないパンチの効いた作品でした。

 「パンチの効いた」このワードの大部分の要素を占めるのが「下品さ」ですね(笑)なんせ、掴みがゲロですから(笑)でもやっぱり下品って面白いですよね。

 女子大生アカペラ部の話って聞くと、ぬるいストーリー展開をイメージしてしまいそうですが、この映画はその「マイナスイメージの描写」もきちんと描いているところが良いです。主人公ベッカが後に加わる女子アカペラグループ「ベラーズ」のパフォーマンスシーンから物語は始まりますが、解説員が「眠たい」としっかり解説します(そこからの地獄絵図が最高)。そこからスタートするんです。「じゃあ、私たちはどう違ったことをするか?」「どうやって男に勝つか?」その試行錯誤が映画の面白さと直結してるんですよね。

 もちろん下品な笑い以外にも見所はあります。個性的なキャラクター達がほんと生き生きしていて素敵なんですよね。蚊のような声しか出ないやつとか、セックス依存症のやつとか。彼女たちが「成長する瞬間」そこがきちんと描かれていると、映画史の中で何千回焼き直しされている展開であろうが、やっぱりグっときますよ。そしていい映画の必須条件「ライバル(トレブルメーカーズ)が本気でムカつく」これも余裕でクリアです(笑)

 主人公のベッカを演じるのはアナ・ケンドリック。「将来はポップミュージックのプロデューサーになる」という確固たる信念を持っていながらも決してガツガツせず、流されるところは流されながら結果的に自分の経験として消化し、最終的には信頼を勝ち得る。そして自身も成長するんですからしっかりした子ですよほんと。過去出演作、全部は観てないですが、観た中では一番好きですね。惚れますよ。↓は全米で大ブームになったというベラーズオーディションシーンの動画。

 


Pitch Perfect - "Cups" (You're Gonna Miss Me ...

 

  劇中、壁にぶち当たる彼女のターニングポイントとなる映画『ブレックファスト・クラブ』。これもチェックしておくとより物語が深く理解できるでしょう。僕は未見ですが。

 

 

 もちろん音楽も最高。個人的には80'sがお題のバトルシーンがベストかな。 彼女たち、ほんとにマブしいですので是非ご鑑賞を!続編も既にアメリカで公開中。